川原さんとのやりとり

吉村先輩
>
> 日本の産業開発は、本当に素晴らしいと思うと同時に、いま北九州で先輩が行っている産学協同の開発の難しさを感じます。
>
> 先輩の活躍を見ても、時代が今、変化しようとしている機運を感じます。その気概を我々が引き継ぐことも必要ですし、若者に伝えることをしないといけないと思います。
>
> お互いに全く違った分野ですが、遠くに見える目標は同じ方向を向いているような気さえします。
>
> 本当にお会いできるのを楽しみにしています。
>
> 川原尚行
 
川原様

メールありがとうございます。

河原さんの「痛みを恐れていたらタックルはできません。そして自分を犠牲にしても、

ボールを生かそうとするラグビー魂で事に対処していきます」
は私も同感です。

昨日、私がテクニカル・プログラム・コミッティ(TPC)のメンバーとして
論文の審査委員をつとめている今回スイスのモントレーで開催された
「第36回 The European Solid State Device Conference」から
昨日帰国して今は神奈川の自宅にいます。今日の午後の飛行機で
北九州に戻ります。
TPCメンバーはワールドワイドで118人いますが日本からは私を含めて
7人しか選ばれておらず発言力の弱さはいかんともしがたいです。
コンファレンスの中日の夜TPCミーティング開催されましたが、
来年のPlenary Speachに日本人を一人も招待することが
できませんでした。
私は、NECが7年連続半導体売り上げ世界一の時のドル箱製品である
DRAMをずっと引っ張ってきましたので、この発言力の弱さは屈辱的な気持ち
すらします。

ただ、今回のコンファレンス中に、理化学研究所グループディレクター
(元九州大学工学部長で現北九州大学大学副学長)の国武先生
と東京応化工業に私が実用化アドバイスを行って開発した
日本発の新技術である「ウェットリソグラフィー技術」(7月新聞発表済み)について

相当のプロモーション活動を行ったところ ヨーロッパの先端技術コンソーシアム
(IMEC)のバイスプレジレント、インフィニオンテクノロジの副社長、
STマイクロエレクトロニクスのディレクター、エコールポリテクニカ教授等
かなりの有識者が相当の興味を示してくれました。今半導体のリソグラフィ技術は
最新鋭の装置は一台30億以上もするものを開発中ですが、
我々の技術なら一台一億円以下でできると思います。

「半導体技術はほとんどの先端技術のキーテクノロジーだから
このまま今の延長線で装置開発を行っていたら半導体産業が破壊されてしまう。」
ことを力説したら納得してくれました。
既存路線を覆すのは、相当の反発を受けるのは当然ですが何とか変革したいと
考えています。(10月に日経の取材もうけることになっています)

北九州は市長も今年変わりますが、学術研究都市も相当変革をしなければ
いけないと思っています。

今、産学連携センタと半導体技術センタの部長を兼務しています。
北九州市が提案して採択された地域コンソーシアムの実質的な責任者
もつとめていますので、8月29日に開催されたキックオフ総会(第一回研究開発委員会)
が終わるまで7月、8月はほとんど休みが取れませんでした。

一つ一つのチャンスを丁寧に拾っていくことで道が開けると思っています。

私も、判断に悩むことが多くそのときには倉高の先輩諸氏に相談する
事が多いです。相談する人がいることはほんとうにありがたいことで
倉高の先輩なしにはこの半年くらいでここまで持ってくることはできませんでした。

川原さんとお会いできることを楽しみにしています。
お体に気をつけてがんばってください。

私の新住所等を確認の意味でお知らせしておきます。

(財)北九州産業学術推進機構
産学連携センター 事業推進部 部長(Science&Technology Coodinator)
半導体技術センター 応用技術部 部長(Executive Director)
吉村克信


 

 吉村先輩
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> 前回の帰国時には、日程調整が出来ませんでした。今度11月に帰国いたしますので、是非ともご挨拶に伺います。
>
> 拝啓
>
> 初秋の候、皆様方ますます御健勝のこととお慶び申し上げます。
>
> 私たちロシナンテスのアフリカ・スーダンにおける活動を支援するNPO法人ロシナンテスが本年5月1日に日本の内閣府から設立認可をもらいました。続いて8月にはスーダン政府へのNGOロシナンテスの正式な登録も完了し、国際NGOとして認められました。皆様の支援があったからこそここまで来る事が出来ました。心から深く感謝しております。
>
> 今までは医師川原としての活動に限られていたためスーダン国内での制約も多かったのですが、今後はNGOロシナンテスとしてスーダン政府、医療関係者のみならず多方面にわたる支援者、地域コミュニティーと連携しながら活動の一層の充実を目指していきます。
>
> ロシナンテスのメンバーである荒井繁君、霜田治喜君、そしてユニセフで働く竹友有二君とともに強固なスクラムを組んでいます。痛みを恐れていたらタックルはできません。そして自分を犠牲にしても、ボールを生かそうとするラグビー魂で事に対処していきます。本日をもって41歳になる私には、まだまだ走り回るグラウンドは用意されており、やるべき事は山積みです。ロシナンテスはまだスタート地点についたばかりです。スーダン人と言葉を交わし、声を聞く日々を過ごしている私達の役目を思います。
>
> 皆様から頂いた気持ちをスーダンのため、日本のため、そして子ども達の未来のために大切に活かさせていただきます。今後も引き続きのご支援いただきたく、よろしくお願いします。
>
> 敬具
> 平成18年9月23日
> ロシナンテス代表
> 川原尚行

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