吉村先輩

前略、お元気でいらっしゃいますか？
現在、ＮＰＯロシナンテスは内閣府に法人格取得のための申請をしているところで
す。縦覧期間を得て、承認される見込みです。内閣府のホームページでロシナンテス
に関しての申請書類が見ることができます。
診療活動は、今年は地方で行うようにしています。スーダン東部、エチオピア国境の
ガダーレフ州で、横浜市から提供された災害備蓄用の医薬品（２トン、総額８００万
円相当）を利用して診療を行っています。この災害備蓄用医薬品と言うのは、東海沖
地震を想定してのものですが、毎年有効期限を残しての廃棄を行っているようです。
まだ、有効に使用できますので、この医薬品を日本からスーダンまで持ってきまし
た。輸送費用はロシナンテスもちで、重量の重い２品目以外は航空便で送りました。
別便で、中古救急車と一般中古車（車のボディーに高校生にいろいろ書かせました）
を送り、これは受け取ることができ、紅海に面するポートスーダンの町に寄付してき
ました。
また、中古医療機器（レントゲン装置、超音波、滅菌器その他医療器材）を船便で出
しました。これらの輸送費用は、高額（３００万円ほど）で驚きましたが何とか資金
を集める事ができました。本当にありがとうございました。
日本の人々の気持ちがこもった贈り物ができたと思っています。今後は、これらのも
のを、あげっぱなしにするのでなく、スーダンで末永く活用できるように力を尽くし
ます。

春休みには、医学生４名を研修に受け入れます。彼らがどんな目でスーダンを捉えて
いくか楽しみです。

スーダンでは、もう水がぬるんできました。日中は４０度を越えています。今から来
る夏に戦々恐々としているところです。日本の春をうらやましく思っています。
また、お会いできる日を楽しみにしております。

川原尚行